印刷・入稿ガイド 2026年7月29日更新 約10分で読めます

JANコードのサイズ規定とバーコード推奨サイズ

JANコードのサイズは、標準倍率ならクワイエットゾーンを含めて幅37.29mm・高さ25.93mmです。80%まで縮小できますが、横だけを詰めたり余白を削ったりすると読み取りにくくなります。このページでは倍率別寸法、他のバーコードの考え方、印刷後の確認手順をまとめます。

倍率別サイズ表を見る JANコードを作成 ラベル印刷へ
JAN-13標準 37.29 × 25.93mm
倍率範囲 80%〜200%
重要ポイント 比率・余白・コントラスト・実機確認
JANコードの横幅、高さ、余白を測るイメージ
バーコードのサイズは外枠だけでなく、細いバーの幅と左右の白い余白を含めて考えます。

先に結論:JANコードは80%縮小でも余白を残す

JANコードのサイズ規定で最初に押さえるべき数字は、JAN-13の標準倍率100%で幅37.29mm・高さ25.93mmという寸法です。この幅には左右のクワイエットゾーンも含まれます。バーだけを囲んだ幅や、数字を除いたバーの高さとは測る範囲が違うため、入稿データを確認する時は注意してください。

倍率は80%から200%の範囲で変更できます。最小の80%なら約29.83mm × 20.74mmですが、印刷機、紙やフィルムの素材、インクのにじみ、スキャナー性能によって読み取り余裕は変わります。小さくできる上限として80%を使うのではなく、パッケージに余裕があるなら100%以上を選ぶ方が安全です。

標準は100% 最小は80% 横だけ縮めない 余白を削らない

JANコードの倍率別サイズ一覧

次の寸法はJAN-13の標準寸法を倍率換算した目安です。幅は左右のクワイエットゾーンを含みます。実際の版下やラベル仕様では、印刷会社や取引先の指示を優先してください。

倍率 高さ モジュール幅(X寸法) 使い方の目安
80%29.83mm20.74mm0.264mmスペースが厳しい場合。必ず印刷・読取テスト
100%37.29mm25.93mm0.330mm標準。迷った時の基準
120%44.75mm31.12mm0.396mm段差や曲面を避けて読み取り余裕を増やす
150%55.94mm38.90mm0.495mm大きな外装や離れた位置から読む用途
200%74.58mm51.86mm0.660mm規定上の上限。設置面積を確認
高さだけを低くする「トランケーション」は避ける: バーを短くすると斜めからの走査余裕が減ります。やむを得ない場合も、流通先や印刷会社に確認し、実機で検証してください。

バーコード推奨サイズは種類とデータ長で変わる

JANコードのように固定桁の規格は倍率から全体寸法を決めやすい一方、Code128やCode39は入力文字数で横幅が変わります。「すべてのバーコードは幅30mmでよい」といった共通サイズはありません。

種類サイズを決める主な要素実務上の注意
JAN-13 / JAN-8規定倍率、モジュール幅、クワイエットゾーン商品流通ではGS1仕様と取引先要件を確認
Code128文字数、コードセット、最小バー幅長いデータを小幅に押し込まず、短いIDに整理
Code39文字数、ワイド・ナロー比、最小バー幅Code128より横長になりやすい
ITF / ITF-14物流規格、印刷方式、ベアラーバー段ボール印刷はにじみを見込んで設計
GS1-128AIとデータ量、X寸法、全体長ロットや期限を詰め込みすぎない

社内管理用のCode128やCode39は、当サイトのCode128 / Code39作成ツールで生成し、用途に近いサイズで試し刷りしてください。外装ケース用ならITFバーコード作成、AI付き物流データならGS1-128作成を使うと形式に合った確認ができます。

クワイエットゾーンは「何も置かない白い余白」

バーコードの左右には、スキャナーがバーの開始と終了を判断するためのクワイエットゾーンが必要です。背景の柄、文字、枠線、切り取り線、別のバーコードが近いと、十分な白い余白に見えても読み取りを妨げることがあります。

デザイン上の外枠をバーコードのすぐ横に置く、ラベル端で余白を切る、商品画像の上に透過PNGを重ねる、といった配置は避けてください。白地が確保できない包装では、バーコード全体の下に不透明な白い領域を敷きます。

  • 左右の余白をトリミングしない
  • バーコードの近くに罫線や文字を置かない
  • 透明背景ではなく白背景で書き出す
  • ラベル端、折り目、曲面、接着部を避ける
ラベルプリンターで印刷したバーコードをスキャナーで確認する様子
画面上の見た目だけで合格にせず、本番と同じプリンター、用紙、倍率、スキャナーで確認します。

バーコード印刷でサイズを崩さない5つの手順

  1. SVGまたは高解像度画像を用意する: 可能ならSVGを使い、PNGを使う時は完成サイズに十分な画素数を確保します。
  2. 縦横比を固定する: Word、Excel、デザインソフトで横幅だけを変更せず、比率を保って拡大縮小します。
  3. 印刷倍率を確認する: 「用紙に合わせる」「1ページに縮小」などを解除し、意図した実寸で出力します。
  4. 黒バーと白背景を保つ: 低コントラスト色、赤系バー、柄の上への配置は避けます。
  5. 本番条件で読み取る: 普通紙だけでなく、実際のラベル紙や包装材に印刷し、使用予定のスキャナーで複数方向から確認します。

複数件をA4ラベル紙へ配置する場合は、バーコードラベル作成ツールで面付けと印刷プレビューを確認できます。Excelへ貼り付ける場合は、Excelでバーコード作成する手順も参照してください。

入稿・印刷前チェックリスト

JANコードの倍率が80%〜200%に収まっている
画像の縦横比が変形していない
左右のクワイエットゾーンが残っている
バーの欠け、つぶれ、にじみがない
背景とのコントラストが十分にある
折り目、曲面、ラベル端を避けている
印刷設定が意図した実寸になっている
本番スキャナーで読取テストをした

JANコードとバーコードサイズのよくある質問

Q. JANコードの標準サイズは何mmですか?

A. JAN-13の標準倍率100%では、クワイエットゾーンを含む幅が37.29mm、高さが25.93mmです。

Q. JANコードの最小サイズは何mmですか?

A. 80%倍率では約29.83mm × 20.74mmです。ただし、素材や印刷品質によっては100%以上の方が読み取りやすいため、実機テストを行ってください。

Q. 数字部分を削ればバーコードを小さくできますか?

A. 数字を隠すこととバー自体の規格は別問題です。商品流通用JANでは目視可能文字も含めた正しい版下を使い、勝手な切り取りや変形は避けてください。

Q. Excelでサイズを変えても大丈夫ですか?

A. 縦横比を固定し、左右の余白を残したまま規定倍率内で変更します。印刷時の自動縮小も解除してください。

Q. Code128にもJANと同じ標準サイズがありますか?

A. 同じ固定寸法ではありません。Code128は文字数とコードセットで横幅が変わるため、最小バー幅、バー高さ、余白、スキャナー条件を合わせて決めます。

参考資料

規格は用途や取引条件によって追加要件があります。正式な商品流通や包装入稿では、最新のGS1資料、印刷会社、販売先の仕様を確認してください。