JANコードとは、商品を識別するためのGTIN(Global Trade Item Number)を、日本国内で呼ぶ名称です。「どの事業者の、どの商品か」を表す数字で、レジや在庫システムが同じ商品を正しく識別するために使われます。
厳密には、数字列そのものが商品識別コードで、バーの形に変換して印刷したものがJANシンボルです。無料ツールで作れるのは主にこの画像部分です。数字の発行元や商品への割り当てを自動で取得できるわけではありません。
JANコードを作る時は、先に正式な番号を設定し、その番号をJANシンボルへ変換します。番号の構成はGS1事業者コードの桁数によって変わるため、「先頭何桁が必ず同じ」と固定的に考えないことが大切です。
| 要素 | 役割 | 確認すること |
|---|---|---|
| GS1事業者コード | 事業者を識別する土台 | GS1 Japanの登録・貸与条件 |
| 商品アイテムコード | 商品ごとの差を管理 | 色・容量・味・販売単位ごとの重複 |
| チェックデジット | 入力誤りを検出する最後の1桁 | 計算結果が合っているか |
| JANシンボル | 番号をバーで表示 | サイズ・余白・配色・印刷品質 |
主に使われるJANコードには、一般商品向けの標準タイプと、表示面積が小さい商品向けの短縮タイプがあります。8桁を使えるかどうかは、商品の大きさだけでなく正式な登録条件も確認してください。
| 形式 | 桁数 | 主な用途 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| JAN-13 | 13桁 | 一般的な商品・小売流通 | 標準タイプ。商品ごとの番号管理が必要 |
| JAN-8 | 8桁 | 表示面積が小さい商品 | 利用条件を確認し、勝手に13桁を短縮しない |
書籍で使うISBNや、社内管理に向くCode128とは目的が異なります。用途別の比較はバーコードの種類ガイド、商品用の画像生成はJANコード作成ツールで確認できます。
はじめてGTIN(JANコード)を正式に利用する場合、まずGS1事業者コードの登録手続きを確認します。登録料や申請方法は変わる可能性があるため、費用の数字を古い記事から転載せず、GS1 Japanの新規登録案内を基準にしてください。
- 販売範囲を確認する:自社サイトだけか、Amazon・小売店・卸先など外部流通に出すかを整理します。
- GS1事業者コードを登録する:はじめて利用する事業者は、公式の申請手順と料金区分を確認します。
- 商品アイテムコードを設定する:色、容量、味、包装、販売単位など仕様が異なる商品を重複させないよう管理します。
- チェックデジットを計算する:最後の1桁を確認し、入力ミスのない番号にします。
- JANシンボルを生成・印刷する:正式な番号を画像化し、規格と取引先の入稿条件に合わせます。
バーコード作成ツールは、すでに用意した番号をJANシンボルの画像へ変換したい時に便利です。登録機関の代わりではないため、作業範囲を次のように分けて考えます。
| 作業 | 無料ツール | 説明 |
|---|---|---|
| JANシンボル画像を生成 | できる | PNG・SVGなどの画像として保存 |
| チェックデジットを確認 | できる場合がある | 入力桁数と規格を選んで検算 |
| GS1事業者コードを貸与 | できない | GS1 Japanの登録手続きが必要 |
| 商品番号の重複を保証 | できない | 自社の商品台帳で管理する |
| 小売店での採用を保証 | できない | 販売先・取引先の条件を確認する |
JANコード作成ツールでは、入力済みのJAN番号から画像を生成できます。計算だけを確認したい場合はチェックデジット計算も使えます。どちらも、正式な番号の登録手続きそのものではありません。
JANシンボルは、数字が合っていても印刷状態が悪いと読み取りにくくなります。正式な商品表示ではGS1 Japanの作成手順とJANシンボルマーキングマニュアルを確認し、次の点を試し刷りで確認します。
- 左右の余白を残す:バーのすぐ横に文字、枠線、柄、別のコードを置かない。
- 縦横比を変えない:横幅だけを縮めたり、画像をつぶしたりしない。
- 白地と黒バーを基本にする:低コントラストの配色や、読み取りにくい色の組み合わせを避ける。
- 印刷倍率を確認する:「用紙に合わせる」などの自動縮小で意図しないサイズにしない。
- 本番条件で読む:実際の用紙、プリンター、包装材、スキャナーで確認する。
寸法や倍率の目安を確認したい場合は、JANコードのサイズ規定ガイドも参照してください。規格値と取引先の入稿条件が異なる場合は、より厳しい条件を優先します。
| 種類 | 向いている用途 | JANコードとの違い |
|---|---|---|
| JAN | 商品・小売・POS | 商品識別の標準コード。主に数字 |
| Code128 | 社内管理・物流・伝票 | 英数字を扱いやすく、社内番号向き |
| QRコード | URL・連絡先・情報共有 | 二次元で、スマートフォンでも読み取りやすい |
| インストアコード | 店舗内の商品・量り売り | 全国流通向けのJANとは管理範囲が異なる |
「商品を小売店で共通管理する」のか、「自社だけで在庫を管理する」のかで選ぶコードが変わります。詳しい選び方はPOSコード作成ガイド、社内管理用の生成はCode128・Code39作成ツールをご覧ください。
- 適当な13桁を商品に使う:チェックデジットが合っていても、正式な商品番号として登録・管理されているとは限りません。
- 同じ番号を別商品へ再利用する:色や容量、包装、販売単位が違う場合は、GTINの変更基準を確認します。
- 番号と画像を混同する:ツールで画像を作れても、事業者コードの取得や商品台帳の管理は別作業です。
- 画像を横方向だけ縮める:バー幅の比率や余白が崩れ、読み取り不良につながります。
- 販売先を確認せず印刷する:小売店、ECモール、卸先ごとにデータ登録や画像仕様が追加される場合があります。
Q. JANコードとは何ですか?
JANコードは、どの事業者のどの商品かを識別するGTINで、日本国内で使われる呼び方です。番号をJANシンボルというバーコードで表示して読み取ります。
Q. JANコードは何桁ですか?
主に13桁の標準タイプと8桁の短縮タイプがあります。短縮タイプを使えるかどうかは、商品の大きさやGS1 Japanの案内を確認してください。
Q. 無料ツールで正式なJAN番号を取得できますか?
できません。無料ツールは番号からJANシンボル画像を作るためのもので、GS1事業者コードの登録や商品番号の重複管理は別に必要です。
Q. 個人事業主でもJANコードを取得できますか?
はじめてGTIN(JANコード)を利用する事業者は、個人事業主を含めてGS1 Japanの新規登録手続きを確認してください。申請料や条件は公式案内を優先します。
Q. JANコードの画像を印刷する時は何を確認しますか?
サイズ、白い余白、配色、縦横比、印刷品質を確認し、本番と同じ用紙やスキャナーで読み取りテストをします。
- GS1 Japan「GS1事業者コード・GTIN(JANコード)とは」
- GS1 Japan「GS1事業者コードの新規登録手続き」
- GS1 Japan「GTIN(JANコード)の作成手順」
- GS1 Japan「JANシンボルマーキングマニュアル」
登録条件、申請料、印刷仕様は変更される場合があります。正式な商品流通で使う時は、必ずGS1 Japanと販売先の最新案内を確認してください。